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ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

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2009年元日開局。Youtubeにあるクラシック音楽の動画・録音を紹介。1日1曲、短くて聴きやすい名曲をお楽しみ下さい。

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G線上のアリア(J.S.バッハ)

 「G線上のアリア」は、ドイツの大作曲家ヨハン・セバスチャン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)の作品「管弦楽組曲第3番」のうちの「アリア」楽章です。ゆったりと伸びやかな曲で、穏やかで優雅な美しさに溢れています。BGM等でよく使われていますので、誰でも一度は聴いたことがあるでしょう。

 この「管弦楽組曲第3番(BWV1068)」は、1717年から1723年の間に作曲され、当時仕えていたケーテン侯に献上されたものです。この曲はバッハが生きていた時には評判にもなりませんでしたが、没後100年以上経って発掘され、広く演奏されるようになりました。
 
 「G線上のアリア」というのは愛称であり、バッハ自身が付けた題名ではありません。この愛称は、19世紀後半になってバイオリニストのアウグスト・ウィルヘルミが、ニ長調からハ長調に移調させると、この曲がバイオリンのG線(最も低い音を出す弦)のみで演奏可能なことに気づき、バイオリン独奏用にそのような編曲を施したことに由来します。
 現在、この曲は組曲中の他楽章から切り離されて単独の小曲として演奏されることが多いです。しかし原調のニ長調で演奏しているにもかかわらず、「G線上のアリア」の呼称が定着しています。

 映像は、アムステルダム・バロック管弦楽団(The Amsterdam Baroque Orchestra)による演奏の模様です。指揮者はオルガニストでもあるトン・コープマン(Ton Koopman)。

 

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 オルフェウス室内管弦楽団の演奏。「G線上のアリア」ほか、「水上の音楽」「主よ、人の望みの喜びよ」など、バロック時代の有名室内楽作品を収録。
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 OGTー794 バッハ 序曲(管弦楽組曲) 第3番 BWV1068 (Barenreiter miniature scores)
 スコア(総譜)。
 弦楽ピースSJS001 J・S・バッハ:アリア 管弦楽組曲第3番ニ長調より―G線上のアリア―
 弦楽合奏用の楽譜。
 ピアノピースー455 アリア(G線上のアリア)
 ピアノ独奏用に編曲された楽譜。

by asapykadan | 2009-04-20 21:52 | 室内楽曲

by asapykadan