ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

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2009年元日開局。Youtubeにあるクラシック音楽の動画・録音を紹介。1日1曲、短くて聴きやすい名曲をお楽しみ下さい。

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 クリストフ・ヴィリバルト・グルック(Christoph Willibald Gluck, 1714-1787)は、ドイツ・バイエルンに生まれ、オーストリアとフランスで活躍した作曲家です。オペラ(歌劇)の様式の発展に功績を残し、35曲ほどの完成されたオペラの他、バレエ音楽や器楽曲、声楽曲なども手がけました。現在では歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」(Orfeo ed Euridice)が最も知られています。

 グルックはドイツ生まれですが、彼の作った歌曲はイタリア古典歌曲に分類されています。本日は、彼の作品の中から「ああ私のやさしい熱情が」(O del mio dolce ardor)をお送りします。
 この曲は、元は1770年初演の、トロイア戦争を舞台にした全5幕の歌劇「パリデとエレナ」(Paride ed Elena)の中で、トロイア王子パリデの歌うアリアでした。現在ではもっぱら単独の歌曲として歌われています。イタリア流の美しい旋律が耳に残る歌です。
O del mio dolce ardor bramato oggetto,
L'aura che tu respiri, alfin respiro.
 ああ私のやさしい熱情が憧れる人よ
 あなたの呼吸する空気を私もついに吸えるのだ
O vunque il guardo io giro,
Le tue vaghe sembianze
Amore in me dipinge:
Il mio pensier si finge
Le più liete speranze;
E nel desio che così m'empie il petto
Cerco te, chiamo te, spero e sospiro.
 私がどこに目を向けても
 愛はあなたの美しい姿を私の中に描き出す
 私の想いは自らに
 この上無く喜ばしい希望を創り出す
 そして私の胸をこのように満たす希求のうちに
 私はあなたを求め・・・あなたを呼び・・・希望を抱き溜息をつく。

 映像は、ペル―生まれのテノール歌手ファン・ディエゴ・フローレス(Juan Diego Florez,1973-)による歌唱の録音です。

 

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by asapykadan | 2009-09-27 22:11 | イタリア歌曲
 アントニン・ドヴォルザーク(Antonín Dvořák、1841-1904)は、ボヘミア(チェコ)生まれの作曲家です。音楽史上では後期ロマン派に属し、また交響詩「モルダウ」の作曲者・スメタナと並んで、チェコ国民楽派を代表する作曲家でもあります。ブラームスに才能を見いだされ、「スラヴ舞曲 第1集」(1878年作)で一躍人気作曲家となりました。その他の代表作としては、交響曲第9番「新世界より」や弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」(いずれも1893年作)などがよく知られています。

 本日は、彼の作品の中から、「ユーモレスク」をご紹介します。
 この曲の正式名称は「8つのユーモレスク」といい、全8曲から成るピアノの小曲集です。ドヴォルザークは1892年から1895年まで米国・ニューヨークのナショナル音楽院の院長を務めましたが、1894年夏に休暇のためボヘミアに一時帰国しました。この曲はその際に、米国で書きためた楽想を元に作曲され、ボヘミアにて出版されました。
 中でも変ト長調の第7番が人気があり、最も有名なピアノ曲の一つとなっています。また、バイオリンやチェロなどの編曲でもよく演奏されます。ロマンチックな懐かしさを感じる旋律の曲です。
 本来「ユーモレスク」(仏語: Humoresques)とは、ロマン派音楽の楽種の一つで、気紛れな曲想が特徴的な自由形式の小品のことです。しかし今日では、単に「ユーモレスク」と言えばこのドヴォルザークの第7番を示すほどに有名です。

 映像は、ピアノによる第7番の演奏の録音です。残念ながら演奏者・演奏日時は不明ですが、非常にすっきりとした演奏です。

 

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by asapykadan | 2009-09-23 13:54 | 独奏曲
 本日は、ドイツ歌曲「万霊節」(Allerseelen)をお送りします。

 ドイツの後期ロマン派を代表する作曲家、リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss, 1864-1949)の作品です。歌曲集「8つの歌」の第8曲で、男が亡き恋人の墓の前で物思いにふける様子を歌ったものです。歌詞は19世紀オーストリアの詩人ヘルマン・フォン・ギルムの作。

 「万霊節」とは「死者の日」とも呼ばれるキリスト教の祝祭日で、毎年11月2日、全ての死者の魂のために祈りを捧げます。ドイツではこの日、墓に花を飾ります。
Stell auf den Tisch die duftenden Reseden,
Die letzten roten Astern trag herbei,
Und laß uns wieder von der Liebe reden,
Wie einst im Mai.
 テーブルに匂やかな木犀を飾ろう
 最後の赤いアスターもそこに加えよう
 そしてまた愛を語り合おう
 かつての五月のように
Gib mir die Hand,daß ich sie heimlich drücke
Und wenn man's sieht,mir ist es einerlei,
Gib mir nur einen deiner süßen Blicke,
Wie einst im Mai.
 手をこちらに出し、そっと握らせておくれ
 人に見られても気にはしない
 そして美しい眼でじっと見つめておくれ
 かつての五月のように
Es blüht und funkelt heut auf jedem Grabe,
Ein Tag im Jahre ist den Toten frei;
Komm an mein Herz,daß ich dich wieder habe,
Wie einst im Mai.
 今日はどの墓にも匂やかな花が供えてある
 一年に一度、死者がこの世に帰ってくる日
 僕の胸においで、そしてまた抱きしめたい
 かつての五月のように

 映像は、ドイツ・ミュンヘン生まれのテノール歌手ヨナス・カウフマン(Jonas Kaufmann)による歌唱の録音です。

 

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by asapykadan | 2009-09-22 13:38 | ドイツ歌曲