人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

meikyoku.exblog.jp

2009年元日開局。Youtubeにあるクラシック音楽の動画・録音を紹介。1日1曲、短くて聴きやすい名曲をお楽しみ下さい。

ブログトップ
 歌劇「ウィリアム・テル」(William Tell)は、1804年に書かれたシラーの戯曲『ウィリアム・テル』を元に、ジョアキーノ・ロッシーニ(Gioachino Rossini, 1792-1868)によって1829年に作曲されたオペラです。

 ウィリアム・テルはスイス独立の英雄で、14世紀初頭に実在したとされる人物です。
 当時ハプスブルク家の支配下にあったスイス中部の町ウーリにおいて、オーストリア人の代官が、中央広場にポールを立てて自身の帽子を掛け、その前を通る者は帽子に頭を下げてお辞儀するように強制しました。
 しかしテルは帽子に頭を下げなかったため、逮捕され処罰されました。代官は、弓の名手であるテルが、自分の息子の頭の上にある林檎を見事に射抜く事ができれば自由の身にしてやると言いました。テルは矢を放ち、息子の頭の上の林檎を、一発で見事に射抜きました。
 
 本日お送りするのはこのオペラの「序曲」で、日本でもおなじみのクラシック楽曲の1つです。以下の4つの部分が続けて演奏されるという独特な構成となっています。
第1部「夜明け」
第2部「嵐」
第3部「牧歌」
第4部「スイス独立軍の行進」
 このうち、トランペット・ホルン・ティンパニのファンファーレで始まる終盤の第4部「スイス独立軍の行進」が大変有名で、現在でもテレビ番組などで頻繁に使われます。誰でも一度は耳にしたことがあるでしょう。

 映像は、演奏者は不明ですが、第4部の箇所の演奏の録音です。

 

※今日の曲が気に入ったら投票!願います。
【おすすめ!】
 ロッシーニ作曲 歌劇《ウィリアム・テル》 ミラノ・スカラ座 1988 [DVD]
 1988年にスカラ座で行われたロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」の上演を収録したDVD。リッカルド・ムーティ指揮。
 ロッシーニ: ウィリアム・テル 全曲 仏語版(試聴可能)
 ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団による全曲演奏のCD。
 ウィリアム・テル序曲~管弦楽名曲集-1(試聴可能)
 「ウィリアム・テル」「軽騎兵」など、有名序曲を収録。
 スコア ロッシーニ 「ウィリアムテル」序曲 (Zen‐on score)

# by asapykadan | 2009-01-18 13:50 | 管弦楽曲
 歌劇「連隊の娘」(La fille du regiment, La Figlia del Reggimento)は、19世紀前半のイタリアを代表するオペラ作曲家、ガエターノ・ドニゼッティ(Gaetano Donizetti, 1797~1848)の作品です。1840年、パリにて初演されました。
 全2幕から成るこのオペラは、19世紀初めの、ナポレオン戦争当時のスイス・チロル地方及びフランス・パリを舞台とします。戦場で拾われフランス軍の連隊で育てられた孤児マリーと、スイスの若者トニオとの、めでたく結婚に至るハッピーな恋愛の物語です。
 詳細なあらすじ・登場人物はこちら
 フランス語版とイタリア語版があり、どちらもよく演奏されます。

 本日お送りするのは、この歌劇の中の第1幕でトニオの歌うアリア「僕にとっては何という幸運」(Amici miei che allegro giorno)です。
 場面はスイスの戦場で、トニオがマリーのいる連隊への入隊が決まり、同時にマリーと結婚することとなった喜びを歌うものです。(ただし、その後マリーがベルケンフィールド侯爵夫人の姪と判明し、パリへ連れて行かれてしまうので、二人はいったん離れ離れになりますが)
 1曲の中で“ハイC”(上の“ド”の音)が9回も出てくる、テノール歌手にとって大変難しいとされる曲です。
私の友人たち、何という楽しい日だ!
あなた方の教えに僕は従う
愛によってだけ、あなた方のところに戻れたのだ
そして僕は英雄になるだろう・・・。

 映像は、オーケストラ伴奏により3人のテノール歌手がフランス語で歌った、ユニークで珍しい演奏の模様です。

 

※今日の曲が気に入ったら投票!願います。
【おすすめ!】
 ドニゼッティ:歌劇《連隊の娘》ミラノ・スカラ座1996年 [DVD]
 ミラノ・スカラ座による全幕公演を収録したDVD。
 ドニゼッティ:連隊の娘 全曲(試聴可能)
 トニオ役は、世界三大テノールの一人、パヴァロッティ。ハイC連発が実に素晴らしい。
 驚異の最高音キング・オブ・ハイF
 驚異的な超高音を歌えるテノール歌手・マッテウッツィの、1991年東京公演のライヴ録音。「連隊の娘」など著名なオペラ・アリアやイタリア歌曲を収録。

# by asapykadan | 2009-01-17 17:35 | オペラ・アリア

この道(山田耕筰)

 本日は、日本歌曲「この道」をお送りします。

この道は いつか来た道
ああ そうだよ あかしやの 花が咲いてる

あの丘は いつか見た丘
ああ そうだよ ほら 白い時計台だよ

この道は いつか来た道
ああ そうだよ お母さまと 馬車で行ったよ

あの雲も いつか見た雲
ああ そうだよ 山査子(さんざし)の枝も垂れてる

 作詞は詩人・歌人として有名な北原白秋。白秋は1925(大正14)年、樺太と北海道を訪れました。その時に見た、あかしやの花・時計台・馬車といった札幌の光景を懐かしむと同時に、亡き母への想いを詠った詞です。
 この詞は翌1926年(大正15)年に雑誌「赤い鳥」に掲載され、さらにその翌年に山田耕筰が曲をつけました。

 映像は、演歌歌手の森昌子さんによる歌唱です。

 
 
※今日の曲が気に入ったら投票!願います。
【おすすめCD】
 ベスト・オブ・ベスト/日本の名歌
 立川澄登ら、日本を代表する歌手たちによる日本歌曲集。「この道」「荒城の月」「椰子の実」など有名曲を多数収録。

# by asapykadan | 2009-01-15 21:16 | 日本歌曲
 本日は、ドイツ歌曲「献呈」(Zueignung)をお送りします。

 ドイツの後期ロマン派を代表する作曲家、リヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss, 1864-1949)によって1882年頃に作られました。
 歌曲集「8つの歌」の第1曲で、歌詞は19世紀オーストリアの詩人・ギルムの作。恋人への想いと感謝を詠った若さ溢れる詩です。
Ja,du weißt es,teure Seele,
Daß ich fern von dir mich quäle,
Liebe macht die Herzen krank,
Habe Dank・・・。
 《訳》
君は知ってるよね、僕の愛しい人よ。
僕が君から遠く離れて苦しんでるのを。
愛は人の心を痛めるんだね。
(それを教えてくれた)君に感謝したい、ありがとう・・・。

 映像は、スペインのテノール歌手アルフレード・クラウス(Alfredo Kraus, 1927-1999)が歌ったものです。

  

※今日の曲が気に入ったら投票!願います。
【おすすめCD】
 献呈~R.シュトラウス:歌曲集 赤いバラ/献身/なにも/他

# by asapykadan | 2009-01-14 21:01 | ドイツ歌曲

by asapykadan