ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

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2009年元日開局。Youtubeにあるクラシック音楽の動画・録音を紹介。1日1曲、短くて聴きやすい名曲をお楽しみ下さい。

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カルミナ・ブラーナ(オルフ)

 カルミナ・ブラーナ(Carmina Burana)は、ドイツの作曲家カール・オルフ(Carl Orff、1895-1982)による世俗カンタータです。1937年にフランクフルトにて初演されました。

 19世紀初め、ドイツ南部にあるボイレン修道院で、古い歌を集めた写本が発見されました。ラテン語や古いドイツ語などで書かれた約300編の歌は、多くが若者の怒りや恋愛、酒や性などの世俗的な内容のものでした。11~13世紀に、この修道院を訪れた学生や修道僧たちによって書かれたと推定されています。後にこれらの写本は編纂され、『カルミナ・ブラーナ』(ボイレンの歌)という題名で出版されました。

 オルフの作品はこの詩歌集から24篇を選び、曲を付けたものです。「ああ、運命の女神よ(O Fortuna)」という荘厳な合唱曲から始まります。
O Fortuna
velut luna
statu variabilis,
 ああ、運命の女神よ
 おまえは月のように姿を変える
semper crescis
aut decrescis;
vita detestabilis
nunc obdurat
et tunc curat
ludo mentis aciem,
egestatem,
potestatem
dissolvit ut glaciem.
 常に満ち、常に欠ける
 人生も同じこと、確かなものは何もなく、
 運命に弄ばれ
 貧困も権勢も、氷のごとく溶かし去る・・・。

 中盤は、酒や恋愛などを歌った世俗(卑俗?)的な歌詞の、明るくユーモラスな曲が続きます。そして最後にこの「O Fortuna」がもう一度演奏されて、全25曲が終幕となります。どの曲も、単純・明快にして力強い、やや原始的な旋律・リズムの繰り返しが特徴です。
 曲目・訳詩など詳細はこちら
 混声合唱、児童合唱、ソプラノ・テノール・バリトンの独唱、大規模オーケストラにピアノ2台という大編成の曲で、全曲演奏には約1時間かかります。

 映像は、全25曲のうち第1曲「おお、運命の女神よ(O Fortuna)」及び第2曲「運命の女神の痛手を (Fortune plango vulnera)」の演奏の録音です。演奏者・日時は不明です。

 

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【おすすめ!】
 「カルミナ・ブラーナ」全曲演奏をYouTubeで観られます。
 カリフォルニア大学デービス校交響楽団(UC Davis Symphony Orchestra)による演奏の模様です。

 オルフ:カルミナ・ブラーナ(試聴可能)
 ムーティ指揮、フィルハーモニア管弦楽団による全曲演奏のCD。作曲者のオルフは、1980年にムーティが指揮した「カルミナ・ブラーナ」を聴いて感激し、ムーティの指揮に合わせて楽譜の記号を書き換えてしまった。このためその演奏は「第2の初演」と言われた。従ってこのムーティ指揮「カルミナ・ブラーナ」は、作曲者オルフの意図を最も忠実に表現した演奏であると言える。
 オルフ:カルミナ・ブラーナ(試聴可能)
 レヴァイン指揮、シカゴ交響楽団による全曲演奏のCD。

 Carmina Burana
 「カルミナ・ブラーナ」のスコア(総譜)。
 Carmina Burana Vocal Score
 「カルミナ・ブラーナ」声楽パート用の楽譜。

 全訳 カルミナ・ブラーナ―ベネディクトボイエルン歌集
 本邦唯一の「カルミナ・ブラーナ」全訳本。永野藤夫訳。

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by asapykadan | 2009-01-12 15:23 | その他声楽曲・歌曲