ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

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2009年元日開局。Youtubeにあるクラシック音楽の動画・録音を紹介。1日1曲、短くて聴きやすい名曲をお楽しみ下さい。

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カンタータ第170番「満ち足れる安らい、うれしき魂の喜びよ」(J.S.バッハ)

 「音楽の父」J.S.バッハ(1685-1750)は幾多の教会音楽を作曲しましたが、特にライプツィヒの聖トーマス教会の音楽監督であった初期数年間には、毎日曜日の礼拝のためにカンタータ(ルター派教会の礼拝音楽)をほぼ毎週(年間50~60曲)作曲・上演しました。

 バッハはどの作曲家よりも深く聖書を読んでいて、その神学的素養と知識が曲にも反映されています。一方で曲は深い人間的な感情にも満ち、聴く者に慰めを与えてくれます。
 また、バッハの時代には市民階級が台頭し、貴族の特権であった芸術音楽を一般市民も求めるようになりました。彼らには王侯貴族ほどの財力は無かったので、教会において音楽を楽しみました。バッハの教会カンタータは、そのような場で演奏・鑑賞されたものです。
 従ってバッハのカンタータは、「教会音楽」であると同時に「セミ・オペラ」でもありました。聴き手を飽きさせず楽しませるために、合唱と独唱を連ねたもの、独唱だけのもの、独唱に器楽楽章を加えたものなど、さまざまな様式を用いています。

 本日お送りするのは、1726年7月28日の日曜礼拝のために作られた第170番(BWV170)です。5つのアルト独唱曲から成り、1曲目はアリア「満ち足れる安らい、うれしき魂の喜びよ」(Vergnügte Ruh, beliebte Seelenlust)です。穏やかで心安らぐ名曲です。
Vergnügte Ruh, beliebte Seelenlust,
Dich kann man nicht bei Höllensünden,
Wohl aber Himmelseintracht finden;
Du stärkst allein die schwache Brust.
Drum sollen lauter Tugendgaben
In meinem Herzen Wohnung haben.
 満ち足りた安らぎ、好ましい魂の喜びよ。
 あなたを見出すことができるのは、地獄の罪の下ではなく、
 天上の和合においてです。
 あなただけが、この弱い胸を強くしてくださいます。
 ならば、徳の賜物のみが、私の心に住まいを得ますように。

 映像は、ドイツのカウンターテナー、アンドレアス・ショル(Andreas Scholl)による歌唱の録音です。

 

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【おすすめCD】
 バッハ:アルトのためのソロ・カンタータ集
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by asapykadan | 2009-02-21 15:56 | その他声楽曲・歌曲