ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

meikyoku.exblog.jp

2009年元日開局。Youtubeにあるクラシック音楽の動画・録音を紹介。1日1曲、短くて聴きやすい名曲をお楽しみ下さい。

ブログトップ

歌劇「アリオダンテ」より“暗く不吉な夜が過ぎると”(ヘンデル)

 歌劇「アリオダンテ」(Ariodante)は、バロック音楽最大の作曲家、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Händel, 1685-1759)の作品で、全3幕から成るオペラです。1735年にロンドンで初演されました。

 舞台はスコットランドの都エディンバラです。主人公アリオダンテは、主君であるスコットランド王の娘ジネーヴラの許嫁です。ところがアルバーニ公爵ポリネッソがジネーヴラを自分のものにしようと、王女付きの侍女ダリンダを利用し、ジネーヴラが不貞を働いたように見せかけます。さらに用の無くなったダリンダに刺客を向けます。逃げるダリンダを救ったアリオダンテに、彼女はポリネッソの企みを全て打ち明けます。ジネーヴラは不貞という無実の罪で死刑を宣告されて獄中にいましたが、疑いが晴れ、アリオダンテとめでたく結ばれる、という物語です。

 ヘンデルの最も魅力的なオペラの一つですが、上演時間が長いこと、バレエが必要なこと、歌手に高度な技術が要求されること等から、今日上演されることはそれほど多くありません。

 本日はこのオペラの中から、第3幕のアリオダンテのアリア「暗く不吉な夜が過ぎると」(Dopo notte, atra e funesta)をお送りします。危機が回避されたことを喜ぶ英雄的アリアで、圧倒的な迫力があり、高度な歌唱技術が要求されます。ヘンデル作の数あるアリアの中でも傑出した名アリアです。
 元は男性のカストラート(去勢歌手)が歌うアリアでしたが、今日ではカウンターテナー(男性)またはメゾソプラノ歌手(女性)によって歌われます。
Dopo notte atra e funesta,
splende in ciel più vago il sole
e di gioia empie la terra.
 暗く不吉な夜が過ぎると
 いっそう美しい太陽が輝き
 この地を喜びで満たしてくれる。
Mentre in orrida tempesta
il mio legno è quasi assorto,
giunge in porto e'l lido afferra
 恐ろしい嵐の中で
 私の船はほとんど沈みかけていたが
 港に至り、岸にたどり着いた。

 映像は、スウェーデン人のメゾソプラノ歌手アンネ=ゾフィー・フォン・オッター(Anne-Sofie von Otter, 1955-)による歌唱の録音です。

 

※今日の曲が気に入ったら投票!願います。
【おすすめCD】
 ヘンデル 歌劇「アリオダンテ」HWV33
 歌劇「アリオダンテ」全曲上演のCD。マルク・ミンコフスキ指揮。アリオダンテ役はアンネ=ゾフィー・フォン・オッター。
 バロック~愛のアリア、愛の歌(試聴可能)
 フィンランド人のメゾソプラノ歌手モニカ・グロープのソロCD。「アリオダンテ」ほか、ヘンデルの有名オペラのアリアを収録。

[PR]
by asapykadan | 2009-03-21 13:37 | オペラ・アリア