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ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

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2009年元日開局。Youtubeにあるクラシック音楽の動画・録音を紹介。1日1曲、短くて聴きやすい名曲をお楽しみ下さい。

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「抒情小曲集」より“トロルドハウゲンの婚礼の日”(グリーグ)

 ノルウェーの国民楽派の作曲家エドヴァルド・グリーグ(Edvard Grieg、1843-1907)の作品は、日本では劇音楽「ペール・ギュント」、あるいは「ピアノ協奏曲」(2009年7月15日記事で紹介)がよく知られています。
 しかしグリーグの本領が最も発揮されているのは、ピアノのために作曲した幾多の小品群です。「北欧のショパン」「ノルウェーのショパン」と呼ばれるほどに、詩情に溢れた感性の細やかな作品を書きました。

 その代表的なものが、ピアノ曲集「抒情小曲集」(Lyriske småstykker)です。1867~1903年の間に作曲され、全10集・66曲から成ります。
 各集・各曲に有機的関連はなく、気の向くままに書き留めて一まとめにされています。従ってピアニストが演奏会のプログラムを組み立てる際には、「第○集」といったようにセットで取り上げることは少なく、自由に好きな曲を抜粋して組み合わせることがほとんどです。
 全ての曲にタイトルがつけられていて、それらは「ワルツ」など曲の形式を示すもの、「感謝」「悲歌(エレジー) 」といった概念を示すもの、あるいは特定の情景や風物を指したものなど、バラエティに富んでいます。

 本日は、第8集の第6曲「トロルドハウゲンの婚礼の日」(Wedding Day At Troldhaugen)をお送りします。「トロルドハウゲン」は、ノルウェー西部の港町ベルゲンの郊外にある、入り組んだ湾に面した美しい田園地帯です。グリーグは1885年42歳の時、ここに一軒の家を建て、以後毎夏訪れて静かに作曲に専念しました。
 ここでの素朴な婚礼の模様を絵画のように表現したのがこの曲で、全66曲のうち最も大規模で人気があります。

 映像は、ノルウェーの実力派ピアニスト、レイフ・オヴェ・アンスネス(Leif Ove Andsnes, 1970-)による演奏の録音です。

 

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【おすすめ!】
 グリーグ:叙情小曲集(CD)(試聴可能)
 舘野泉による演奏。「叙情小曲集」のうち、第1・3・5・8集を収録。
 グリーグ:ピアノ協奏曲&抒情小曲集(CD)(試聴可能)
 仲道郁代によるグリーグ作品の演奏。「ピアノ協奏曲」「抒情小曲集」「ホルベルク組曲」を収録。
 標準版グリーグ 抒情小曲集 1(楽譜)
 第1~5集の楽譜。
 標準版グリーグ抒情小曲集 2(楽譜)
 第6~10集の楽譜。「トロルドハウゲンの婚礼の日」も収録。

by asapykadan | 2009-07-25 13:27 | 独奏曲

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