ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

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2009年元日開局。Youtubeにあるクラシック音楽の動画・録音を紹介。1日1曲、短くて聴きやすい名曲をお楽しみ下さい。

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オラトリオ「メサイア」より“一人のみどりごが我らのために生まれた”(ヘンデル)

 「メサイア」(Messiah)は、ドイツ生まれのイギリスの作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Händel、1685-1759)が作曲したオラトリオです。
 題は「メシア」(救世主)の英語読みが由来です。聖書に描かれた救世主イエス・キリストの生涯を題材とした独唱曲・重唱曲・合唱曲によって構成されています。全3部50曲から成り、全曲演奏時間は2時間半前後です。
 1742年4月にアイルランドのダブリンにて初演されました。

 J.S.バッハの「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」と並んでよく知られた宗教曲で、バロック音楽、宗教音楽、声楽曲といった複数のジャンルにおいて常に上位に位置付けられる名曲です。とりわけ合唱曲が優れており、第2部最後の「ハレルヤ」(Hallelujah)は、“ハレルヤコーラス”として日本でもよく知られています。

 本日は、この大曲の中から第1部第12曲の「一人のみどりごが我らのために生まれた」(For unto us a child is born)をお送りします。
 歌詞は旧約聖書における預言書の1つ「イザヤ書」の第9章第6節、救世主の誕生を預言した箇所から採られています。「メサイア」曲中においてはキリストの誕生を喜ぶ歌として歌われます。混声4部合唱の、明るく迫力ある曲です。
For unto us a Child is born,
unto us a Son is given:
and the government shall be upon His shoulder:
and His Name shall be called Wonderful, Counsellor, The Mighty God, The Everlasting Father, The Prince of Peace.
 ひとりのみどりごが我らのために生まれた
 ひとりの男児が我らに与えられた
 政(まつりごと)はその肩にあり
 その名は「霊妙なる指導者、全能の神、とこしえの父、平和の君」と唱えられる

 「and the government shall be upon His shoulder」の部分は明るい旋律ですが、「タン、タターン、タターン、タターン...」という足を引きずるような上昇音階となっています。これは「受難のリズム」と言い、十字架を背負ってゴルゴダの丘を登っていくことを暗示している部分です。キリストの受難は生まれながらにして運命づけられていたのです。

 映像は、米国の末日聖徒キリスト教会の合唱団「Mormon Tabernacle Choir」による演奏です。

 

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by asapykadan | 2009-12-20 20:47 | その他声楽曲・歌曲