ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

meikyoku.exblog.jp

2009年元日開局。Youtubeにあるクラシック音楽の動画・録音を紹介。1日1曲、短くて聴きやすい名曲をお楽しみ下さい。

ブログトップ

もはや私の心には感じられない(パイジェッロ)

 ジョヴァンニ・パイジエッロ(Giovanni Paisiello, 1740-1816)は、18世紀後半のイタリアのオペラ作曲家です。彼はエカテリーナ2世に招かれてサンクト・ペテルブルクの宮廷の楽長を務めたほか、後にナポレオンの下でも楽長を務めました。
 オペラ作品を生涯に100曲遺しましたが、最も有名なものは「セビリャの理髪師」(Il Barbiere di Siviglia)です。この作品は当時一世を風靡しましたが、パイジエッロの没後、同じ台本にロッシーニが曲を付けた同名の作品を発表すると、そちらが有名になり、パイジェッロの作品は忘れ去られてしまいました。

 本日は、イタリア古典歌曲の1つとなっている彼の作品「もはや私の心には感じられない(うつろの心)」(Nel cor piu non mi sento)をお送りします。
 1789年、ローマで「邪魔された愛」(L'amor contrastato)、翌年ウィーンで「水車屋の乙女」(La molinara)として上演されたオペラの中のアリアです。当時から広く好まれ、ベートーヴェンはこの旋律によってピアノ変奏曲を書いています。8分の6拍子の旋律で、流れるような軽やかな歌です。
Nel cor più non mi sento   もはや私の心には
brillar la gioventù;        青春の輝きが感じられない
cagion del mio tormento,   私の苦しみの源、
amor, sei colpa tu.       愛よ、お前のせいだ

Mi pizzichi, mi stuzzichi,    お前は私をつねり、突っつき
mi pungichi, mi mastichi;    突き刺し、かみ砕く
che cosa è questo, ahimè?   これはいったい何だろう、ああ。

Pietà, pietà, pietà!    憐れんでおくれ、憐れんでおくれ。
amore è un certo che   愛とは私を絶望させる
che disperar mi fa!    何物かだ。

 映像は、1950~60年代のミラノ・スカラ座黄金期に活躍したイタリアのソプラノ歌手、レナータ・テバルディ(Renata Tebaldi, 1922-2004)による歌唱の録音です。実に華やかな、生き生きとした歌唱です。

 

※今日の曲が気に入ったら投票!願います。
【おすすめ!】
 イタリア歌曲集
 畑中良輔監修。松本美和子、志村年子、永田峰雄の3人の歌唱による2枚組CD。「もはや私の心には感じられない」他、「オンブラ・マイ・フ」「すみれ」など、有名なイタリア歌曲37曲を収録。
 イタリア歌曲集(1) (中声用)
 イタリア歌曲集(1) (高声用)
 イタリア歌曲の楽譜。音大の声楽科志望の方も趣味で始める方も、皆最初に歌う歌曲集。

[PR]
by asapykadan | 2010-01-03 13:50 | イタリア歌曲