ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

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バレエ音楽「三角帽子」より“終幕の踊り”(ファリャ)

 マヌエル・デ・ファリャ(Manuel de Falla, 1876-1946)は スペインを代表する作曲家です。晩年はフランコ政権を避けてアルゼンチンに亡命し、同国にて没しました。
 主な作品はオペラ、劇付随音楽、バレエ音楽であり、多くの作品にスペイン民族音楽(特にアンダルシア地方のフラメンコ)の影響が色濃くみられます。

 本日は、彼の有名な作品の一つである、バレエ音楽「三角帽子」(El sombrero de tres picos)をご紹介します。
 ファリャは1917年に、スペインの文学者アラルコンの短編小説「三角帽子」に基づくパントマイム「代官と粉屋の女房」(El Corregidor y La Molinera)を書きました。これがバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の主宰者セルゲイ・ディアギレフの目に留まり、大規模なバレエ音楽への改作を依嘱されました。
 1919年に改作後、ロンドンで原作と同名のバレエ「三角帽子」として初演されました。指揮者はスイス・ロマンド管弦楽団の創設者として知られるエルネスト・アンセルメ(Ernest Ansermet, 1883-1969)、舞台・衣装デザインは画家パブロ・ピカソという豪華な顔ぶれにより、この作品は大成功を収めました。

 物語の舞台はスペイン南部アンダルシア地方です。町外れで水車小屋を営む粉屋の亭主は醜男だが愛嬌があり、女房は才色兼備で、夫婦仲も良好です。そこへ好色な代官が現れて粉屋の女房に言い寄りますが、数々のどたばたの末にみごと失敗し、一件落着となる滑稽話です。
 なお三角帽子とは、縁が三箇所巻き上がって3つのとんがりのある三角形の帽子です。17~8世紀にスペインの権力者が用いたもので、権力の象徴といえます。この物語においては代官が被っています。

 本日は、序奏付き全2幕の中から、「終幕の踊り」(Danza final)をお送りします。悪代官を凝らしめることができて喜ぶ粉屋夫婦と近所の人たちが踊る「ホタ」という舞曲で、喜劇のフィナーレを飾るにふさわしい華やかな舞踏音楽です。打楽器が多く用いられ、踊りを盛り上げます。

 映像はOrquestra Nord-hongaresa Miskolcによる「終幕の踊り」の演奏の模様です。

  

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【おすすめ!】
 ファリャ:三角帽子/恋は魔術師(試聴可能)
 ファリャのバレエ音楽「三角帽子」「恋は魔術師」を全曲収録したCD。シャルル・デュトワ指揮、モントリオール交響楽団。 
 ファリャ: バレエ音楽 「三角帽子」/チェスター社全曲版中型スコア
 「三角帽子」全2幕のスコア(総譜)。

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by asapykadan | 2010-01-23 23:56 | 管弦楽曲