ブログ番組「クラシック名曲アルバム」

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交響詩「ローマの松」より“ボルゲーゼ荘の松”(レスピーギ)

 オットリーノ・レスピーギ(Ottorino Respighi, 1879–1936)はイタリアの作曲家です。当初はバイオリン奏者や教育者として活動しましたが、後に作曲家に転向しました。
 近代イタリア音楽における器楽曲の開拓者として知られるほか、16世紀から18世紀の音楽に対する関心から、古楽に基づく作品も遺しています。

 とりわけレスピーギの作曲家としての名声を確立することになったのは、「ローマ三部作」と呼ばれる下記の3つの交響詩作品です。
・ローマの噴水(伊: Fontane di Roma)1916年作
・ローマの松(Pini di Roma)1924年作
・ローマの祭り(Feste Romane)1928年作

 本日はこのうち、「ローマの松」をご紹介します。
 この交響詩は下記の4つの曲から構成され、ローマの異なった場所・時における松の風景を、色彩的なオーケストレーションを用いて描いています。
1.ボルゲーゼ荘の松(l pini di Villa Borghese)
2.カタコンブ付近の松(Pini presso una catacomba) 
3.ジャニコロの松(l pini del Gianicolo)
4.アッピア街道の松(l pini della Via Appia)

 これらの曲は、単に松とか自然風景とかのみを描いているのではありません。何世紀にもわたってローマの風景に存在する樹木は、ローマの歴史やローマ人の生活の証人でもあります。つまり、松という自然存在を通してローマの歴史へ眼を向け、ローマの往時の幻影に迫ろうという意図があるのです。

 映像は、The London Festival Orchestraによる、第1曲「ボルゲーゼ荘の松」の演奏の模様です。
 ローマのボルゲーゼ公園(17世紀に枢機卿ボルゲーゼの別荘として造られた庭園)の松並木で遊ぶ子供たちの情景を描いた曲です。子供たちは踊ったり、兵隊になったり、追いかけあったり、さまざまな世界を飛び回ります。賑やかで派手な音楽が特徴的です。

 

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 レスピーギ:ローマの松(ローマ三部作)(試聴可能)
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 レスピーギ/交響詩 ローマの松 (zen-on score)
 交響詩「ローマの松」のスコア(総譜)。

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by asapykadan | 2010-10-10 14:55 | 管弦楽曲